「肩の痛みとすっきりサヨナラ!よく効くストレッチ方法(前編)」では、ストレッチをしてはいけない症状をご紹介いたしました。
後編では、肩の痛みを改善するストレッチをいくつかご紹介いたします。痛みのない日にも毎日 ストレッチ を行うことで 肩の痛み の再発を防ぎます。
肩の痛みとすっきりサヨナラ!よく効くストレッチ方法(後編)
よつんばいになって行うストレッチ
次に床に両手両足をついて行うストレッチ2種類です。
胸の部分を伸ばすことで肩の痛みを改善する、猫が背中を伸ばすポーズから考え出されたストレッチは、まず肩と太ももの付け根部分から、手と膝がまっすぐに床につくようによつんばいの姿勢を取ります。そこから背中を丸めるようにして天井へ向かって引き上げます。
息を細く長く吐き、おへそをのぞき込むようにして行いましょう。しっかり引き上げたら、今度は息を吸いながら背中をそらし、胸を伸ばします。目線は天井をみあげ、首を前に伸ばし、両手は床を強く押します。これを5回から10回繰り返しましょう。
次は同じ胸の部分を、今度は左右に伸ばします。日常の生活の中ではほとんど使わない筋肉をほぐすことができます。先ほどと同じようによつんばいになり、その姿勢が崩れないように気をつけながら、上半身を左右に曲げます。
横から左右のつま先をのぞき込むイメージで行いましょう。息はしっかり吐きます。脇腹の動きを意識しながら、左右5回ずつでワンセットですが、よつんばいのポーズは肩の痛みが強いとやりにくいです。その場合は無理をせず、あくまでできる範囲で行いましょう。
立って行うストレッチ
最後に立ちあがって行うストレッチ2種類です。
特に肩の周りを集中して直接ほぐすストレッチとして、胸の前で手から両ひじにかけてをぴったりくっつけ、そのまま上にあげて行く方法があります。左右の肩甲骨をできるだけ背骨から離しておくイメージです。
両ひじが離れないように気をつけながら、ゆっくりとひじを上に持ち上げて行きます。これ以上はひじが離れる、という位置まで上げたら、そのままゆっくりとバンザイをします。
肩甲骨をできるだけ上に伸ばすように意識しましょう。それから、わきをしめるようにして身体の両側から腕をおろして行きます。腕が丁度直角になるまでおろしましょう。
肩甲骨は背骨に近づけるよう意識します。これらの動きを繰り返し、10回から20回でワンセットです。
肩を回す動作は日常的によく行うものですが、特に効果的なストレッチがあります。両手を肩にのせるようにしてひじをしっかり曲げ、その状態で肩を回すと普通に回すよりも多くの筋肉をほぐすことができます。
また、慣れてきたら左右の肩を交互に回すとより効果があがります。これも10回から20回でワンセットになります。できる方は3セットくらい行うとよいでしょう。
ストレッチは身体のメンテナンス
さまざまなストレッチ方法を紹介しました。ストレッチのよいところは、特別な運動や体操ほどの運動神経や柔軟性を必要としない、誰でもできるところです。
また、痛みのない日にも毎日ストレッチを行うことで肩の痛みや姿勢の悪さの再発を防ぐことも可能ですので、肩の痛みのある方はできるだけ日常的にストレッチを行う時間を作るようこころがけましょう。
まとめ
肩の痛みとすっきりサヨナラ!よく効くストレッチ方法(後編)
よつんばいになって行うストレッチ
立って行うストレッチ
ストレッチは身体のメンテナンス