「咳に効くツボを知って、快適ライフを(前編)」では、咳のメカニズムについてご説明いたしました。後編では、咳がとまらない場合に効果を発揮する 咳 をとめる ツボ についてご紹介いたします。
季節の変わり目や気温の変動が激しい季節は免疫力が下がりやすいですので、ぜひ生活の中でできる咳の予防を取り入れてみましょう。
咳に効くツボを知って、快適ライフを(後編)
夜に咳がとまらないことありませんか?咳を止めるツボを知って安眠ライフ
昼間は何ともなかったのに夜になると、咳が止まらずなかなか寝付けないという症状に悩まされたことはありませんか?
原因として、自立神経の中でもリラックス効果を身体にうながす副交感神経の作用があげられます。副交感神経が働くと筋肉がゆるみリラックス状態になります。
しかし、リラックスにとともに、気管支や気道が狭くなる作用も同時に起こります。狭くなった気管支や気道はとても過敏です。過敏になったことによって喘息のような咳が止まらなくなってしまうのです。
さらに、アレルギー性の鼻炎や疾患をもつ人は布団の埃やハウスダストによって過敏さが増してしまい余計に咳が酷くなってしまうといいます。
ほかにも、口呼吸の癖が付いてしまっている人は、口腔内や喉の乾燥が酷くなるため、夜間の咳き込みが起こりやすくなります。
こういった症状は、耳鼻咽頭科や内科などで薬物療法による治療などで緩和されますが、咳をとめるツボを知ることで自分で予防することができます。
天突(てんとつ)とよばれるツボは喉の痛みの緩和や腫れを和らげ咳を止めることができます。
首の正面にある付け根でちょうど左右の鎖骨に挟まれたくぼみなのですが、ここを優しく慎重に押して刺激します。一回につき2回優しく押すことでしつこい咳を止めることができるといいます。
ほかにも、肘の内側で親指側のほうに位置にある尺沢(しゃくたく)というツボや、尺沢にそって指4本分の場所にある孔最(こうさい)というツボも咳を止める作用があるといいます。
天突を刺激すると痛い場合は、沢沢や孔最を刺激して喉の痛みを緩和させてあげるといいでしょう。
知っておくと便利、その他の喉のツボと、自宅でできる温熱療法
咳をとめるツボのほかにも、喉の痛みや腫れを和らげるツボを知っておくとさらに咳の予防になります。
水突(すいとつ)は天突のくぼみから上で、喉仏の斜め下に位置しており、両手の親指でグッと押すと喉の左右がボコっと窪む場所にあります。指の腹で弱い力で刺激すると効果があるといいます。
合谷(ごうこく)とよばれるツボは手の甲に位置しており、親指と人差し指の間から、人差し指側のほうにあるツボにも効果があります。長めに強く刺激するのがポイントです。
また、喉の痛みや咳は、気管支や気道が狭くなり、喉の乾燥によって起こるので、温熱と加湿を目的とした予防方法が効果的です。
特に、生姜湯は咳だけでなく風邪予防にも効果的です。生姜には辛味成分であるショウガオールやジンゲオールの2種類が含まれており、ショウガオールは血行を良くし、身体を温めてくれる効果があります。
ジンゲオールは、免疫力をあげ、殺菌や抗菌効果があるので風邪のウィルスを撃退してくれます。
また、インフルエンザのウィルスを予防してくれる緑茶もおすすめです。緑茶の名産地である静岡県の小学校ではインフルエンザの猛威を振るう時期に、緑茶うがいを行い、インフルエンザを予防するのだそうです。
風邪をひいたときやインフルエンザの流行る時期に飲むのもおすすめですが、日常的に緑茶を飲む習慣をつけておくとより高い予防効果があります。
さらに、生姜のショウガオールや緑茶のカテキンには代謝促進の効果もあるのでダイエットにも効果があります。風邪予防にもダイエットにも効果的でまさに、一石二鳥です。
そのほかにも、白湯や紅茶による風邪予防もおすすめですが、注意したいのが冷たい飲み物はかえって気道や気管支を狭めてしまうので、温かいお茶やぬるめの白湯を飲むようにしましょう。
もうひとつ、常備しておきたいのが大根とはちみつによる大根はちみつ漬けシロップです。皮をむいた大根をいちょう切りにし、大根をタッパーに入れ、蜂蜜をたっぷり目にかけます。
1時間から2時間で、大根の汁とハチミツのまざったシロップが出来上がるので、シロップをスプーンですくっていただきます。もちろんお湯に溶かして飲んでも効果的です。残った大根は、はちみつ漬けとしていただけます。
季節の変わり目や気温の変動が激しい時期は風邪を引きやすい時期だったり免疫力が下がりやすかったりします。ぜひ、生活の中でできる咳の予防を取り入れてみましょう。
まとめ
咳に効くツボを知って、快適ライフを(後編)
夜に咳がとまらないことありませんか?咳を止めるツボを知って安眠ライフ
知っておくと便利、その他の喉のツボと、自宅でできる温熱療法