坐骨神経痛に悩まれる方は非常に多く、臀部から両大腿および下肢に走る神経がたびたび痛んだり痺れたりします。神経痛が腰から下の下半身に出現した場合は坐骨神経痛です。神経が圧迫されることが原因で痛みが生じます。予防や緩和のアプローチの方法を具体的にご説明いたします。
今回は、 坐骨神経痛 を ストレッチ で緩和する方法についてお伝えいたします。
坐骨神経痛をストレッチで緩和・予防する方法(前編)
坐骨神経痛にストレッチが推奨される理由
坐骨神経痛を発症した場合には対症療法が治療法として選択されることが全体の80%を占めています。
感染症や腫瘍が原因のケースや対症療法で改善が図られない場合などの手術を除く、坐骨神経痛の場合には背筋力を保ち、腰椎に不自然にかかっている姿勢を直すことによって改善されることが多いことから、数多くの医療機関でストレッチが推奨されています。
坐骨神経痛は下肢の筋力低下や肥満、腰回りの冷えによっても引きおこる症状であることから、ストレッチはゆっくりと筋肉をほぐし、筋肉を積極的に動かすことで血流改善と関節可動域が維持・向上される点でも最適であり、日常生活動作(ADL)の困難が軽減され疼痛が減少、改善するのです。
肥満については適正体重にすることと筋力低下を予防する必要があります。継続して行うと坐骨神経痛の予防となるのでストレッチは有効な方法です。
坐骨神経痛のストレッチを効果的に行う
効果的にストレッチを行うことで期待できる効果は高く、最もストレッチを行うのに適しているのは入浴後です。血流が改善し、普段よりも筋肉が柔らかくなっているためケガもしにくいので、じっくりと行うと良いでしょう。
日頃、スポーツやウォーキングなどの体を動かす習慣のない人は特に注意をしながら実施して下さい。無理矢理にストレッチを行うと、坐骨神経痛の急性期に戻りかねません。入浴後が難しい場合には始める前に、手足をブラブラとさせたりするなどの血行を良くする準備運動を用いるようにしましょう。
ストレッチを実施する際に背部、臀部、両脚の筋肉をゆっくり、じっくりと伸ばしているとイメージをしながら行うといいでしょう。ストレッチを行う回数の目安は1日1回から数回で十分です。可能なタイミングでたとえ1回であっても、毎日継続することが坐骨神経痛の体作りのポイントです。
まとめ
坐骨神経痛をストレッチで緩和・予防する方法(前編)
坐骨神経痛にストレッチが推奨される理由
坐骨神経痛のストレッチを効果的に行う