「肝硬変は自覚症状で、すぐに判断ができます(前編)」では、肝臓の役割や肝臓の病気についてご紹介しました。中編では、肝臓の病気のなかでも 肝硬変 について、その 症状 や発症理由に焦点をあてご紹介します。
肝硬変は自覚症状で、すぐに判断ができます(前編)
皆さんは、沈黙の臓器と言われる肝臓が、人間に身体のどの部分にあるのかご存知ですか?まずは肝臓の位置からおさらいいたしましょうか。肝臓は右上腹部から左にかけてのあばら骨の裏側にあります。重さは1200~1400グラムで、私たちの身体の中で最も重い臓器です。
肝臓には二つの血管が結ばれており、一つは胃や腸から吸収された栄養を肝臓に運ぶ門脈と、酸素を含んだ動脈血を運搬する冠動脈があります。
そんな肝臓の病気の中で 肝硬変 はどのような位置づけになっているのか、そして、どんな自覚 症状 を見せるのかを見て行くことにいたします。
肝硬変の人の余命はどれくらいなのか
肝硬変は日常生活が制限されたり予後も悪化する事が多いため人々にストレスや不安をもたらします。身体的苦痛も大きいですが、余命宣告による死への恐怖などから精神的苦痛に悩まされる事が多い病気です。
長期療養が必要な場合も多いので本人だけではなく、家族や周りの人が病気を正しく理解し対応していく事が大切になります。ここでは 肝硬変 の予後や 余命 について述べていきます。
肝硬変の人の食事について
肝硬変とは肝炎や様々な原因によって、肝臓が炎症や壊死を繰り返して起こる肝障害の事です。 肝硬変 の人は通常の人と比較し、食べ物を消化する機能が低下しているので、身体に負担が掛からない 食事 を摂る事が治療の上でも重要になります。身体の状態によって食事制限の程度なども変わってきますので、医師や栄養士など専門家と相談しながら栄養バランスを取っていく事が良いでしょう。
肝硬変による腹水について
腹水とは、お腹に水が溜まる事です。腹水は多くの病気でみられる症状ですが、肝硬変の人に最も多くみられます。肝硬変 が進行してくると現れてくる症状の1つです。 腹水 が多量に溜まってくると、お腹の張りや息切れ、吐き気や食欲低下などの症状をもたらします。
腹水が溜まっている時は安静や減塩の食事などで身体に負担を掛けないようにしていきます。