「高齢者に多い腸閉塞と便秘の危険性について(前編)」では、高齢者の便秘の危険性について、また腸閉塞の初期症状についてお伝えいたしました。後編では、高齢者の腸閉塞の予防方法や 腸閉塞 と 便秘 の違いについてお伝えいたします。
高齢者に多い腸閉塞と便秘の危険性について(前編)
腸内の閉塞や狭窄などにより、食べ物や便が詰まって排泄などができなくなる病気が腸閉塞です。高齢者のかたに腸閉塞が多いといわれています。原因はいろいろと考えられます。
今回は、高齢者に多い 腸閉塞 と 便秘 の危険性についてご説明いたします。
こわ~い腸閉塞の初期症状は?
何かの原因で大・小腸の一部が閉塞した状態が腸閉塞です。主に食物や便が詰まり、排便などができない状態になり、腹部が膨満し吐き気や痛みをともないます。
腸閉塞 は突然起こり、その 初期症状 はキリキリと強く痛む疝痛発作が特徴的で、間欠的に約20分間隔で起こります。腸閉塞で初期の嘔吐は胃液や胆汁ですが、進行すると腸内容物が逆流します。
腸閉塞になった場合の入院治療の必要性
腸閉塞は厚生労働省の調査によると年間10万人近くが罹患している病気です。他疾患での手術をしたことがある方や高齢になると腸蠕動が低下し便がつまるため罹患率が多い、わりと身近な病気の一つであり再発しやすいのが特徴です。
もし、 腸閉塞 に罹患した場合にどのくらいの 入院期間 になり、そのかかる費用、入院中における腸閉塞の回復の経過目安についてご説明いたします。
大腸がんが進行すると腸閉塞となり、通過障害が起こります
大腸がん が進行して大きくなると 腸閉塞 を起こす場合があり、腹痛や嘔気、嘔吐を生じるために何らかの処置が必要となります。
治療法はステントを入れる内科的治療と人工肛門造設術をはじめとした外科治療に大別されますが、いずれの治療法も大腸がんそのものを治す治療ではなく、苦痛を軽減してQOLを高めることが目的で行なわれます。