トイレに間に合わない、くしゃみをすると失禁、たびたびトイレに行く…など外出時の洋服が気になり、外出そのものが億劫になる方が年齢とともに増えてきます。夜もトイレで目が覚め、日中辛いこともありませんか? 過活動膀胱 という病気やその 薬 について知っておきましょう。
高脂血症の特徴とその効果的な薬について
高脂血症とは別名、脂質異常症と呼ばれています。その名の通り、脂肪に関する病気ですね。血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が多くなる事が原因です。そして、善玉コレステローが少なくなる病気もあります。
高脂血症 を治療しないと、血管の動脈硬化が徐々に進んでいきます。そして、心筋梗塞や脳卒中などの病気の原因となりますので、適切な薬を投与する事が大切です。
高脂血症の特徴とその効果的な薬について
高脂血症ってどんな病気?
体の中には脂質があります。この脂質というのは、悪いイメージがありますが、細胞膜やホルモンの材料になります。また、エネルギーの保管所の役割も果たしており、人間になくてはならないものです。
その脂質は血中に一定以上存在するのですが、上手く調整できなくなったり、入ってくる脂質が多すぎたりする病気です。
高脂血症に自覚症状はありません。特にそれだけで体が苦しいといったような症状は出ないようになっているのですね。
ただ、動脈硬化が進むという特徴があります。それによって心筋梗塞や脳梗塞などの合併症が出てくる可能性は十分にあります。
高脂血症の薬は動脈硬化治療薬
高脂血症の薬は幾つかあります。その全てが動脈硬化を抑える薬です。動脈硬化とは血液の中に様々な不純物が沈殿してしまい、血液の流れをストップさせてしまうものです。高脂血症の最も怖いのはその動脈硬化を促進させる事であって、それを防ぐのがまず第一の目的になります。
最も使われているのが、スタチンという薬です。コレステロールの作成を抑え、血液中のコレステロールを低くさせる薬の総称です。ダイレクトにコレステロールに影響するため、広く使われています。
難しい原理はありますが、要するに血中内の不純物となるコレステロールを失くし、動脈硬化を防ぐための薬となります。開発者は日本人であり、日本に馴染みのある薬でもあります。
後は、フィブラートというもので、肝臓での脂質の作成を抑えます。主として中性脂肪を減らす役割を持っています。中性脂肪も動脈硬化の原因となる不純物ですので、そうしたものが多い人はフィブラートを使います。
EPA製剤というものもあります。脂肪酸であり、フィブラートと同じく中性脂肪を減らす役割があります。
ただ、フィブラートはスタチンとの併用ができません。筋肉を破壊する恐れがあるためです。このEPA製剤はスタチン系との併用もできため、両方の病状を持っている人にとっては必要な薬です。
小腸コレステロール吸収阻害薬という薬もあります。人には小腸壁というものがあります。エネルギーなどの消化と吸収を行う部分ですね。そこで、コレステロールの吸収をブロックします。動脈硬化になってしまった場合はあまり効果が薄いですが、動脈硬化を未然に防ぐのに効果的です。
レジンという薬もあります。まず、胆汁酸の排泄を促します。胆汁酸とはコレステロールを酸化する際に生まれるものです。肝臓内での胆汁酸の生成を増やす役割も持っており、結果的にコレステロールを減らします。
こうした高脂血症の薬は沢山あり、医師と相談しながら、自分に合ったものを決めていく必要があるでしょう。
高脂血症の薬の使い方
もしも合併症になってしまった合併症により薬も変えていく必要があります。高脂血症の最も怖いところは、動脈硬化であり、血液の問題です。最悪、血液が詰まってしまいます。
どうでもいい血管だったらいいのですが、脳の血管などは詰まってしまうと直ぐに他の病気を引き起こしてしまいます。脳梗塞などがその代表ですね。そうなると、体が麻痺してしまったり、車椅子生活を余儀なくされたりしてしまって、後遺症に苦しむケースもよくあります。
高脂血症自体は自覚症状がないため、非常に発見しにくい病気でもあります。そうしたものだからこそ、コレステロールの数値などが高いなどの不安要素があれば、直ぐ様に検査をするべきです。
それによって様々な薬を使い分けましょう。
まとめ
高脂血症の特徴とその効果的な薬について
高脂血症ってどんな病気?
高脂血症の薬は動脈硬化治療薬
高脂血症の薬の使い方
認知症の代表的な4つの薬
認知症と聞くと1度発症してしまったら、なかなか治療法がないイメージを持っている方も多いかもしれません。アルツハイマー型認知症は認知症の代表的な1つの病気ですが、未だに原因も特定されていないため、これといった治療方法が確立されていません。
しかし症状を遅らせるための認知症薬は増えてきています。今回は 認知症 の代表的な4つの 薬 、というテーマでお伝えいたします。
骨粗鬆症の薬(後編)
「骨粗鬆症の薬(前編)」では、代表的な骨粗鬆症の薬としてビスフォスフォネート製剤をご紹介しました。
後編では、 骨粗鬆症 の 薬 として活性型ビタミンD3製剤、選択的エストロゲン受容体調整薬、副甲状腺ホルモン製剤、そして抗RANKLモノクローナル抗体の4種類と、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年度版」に記載されたそれぞれの薬剤の有効性をご紹介します。
骨粗鬆症の薬(後編)
活性型ビタミンD3製剤
ビタミンDは体内でカルシウム代謝を調節していますが、日本人の多くはビタミンDが欠乏していると言われています。
活性型ビタミンD3製剤も骨粗鬆症に対してよく使用されている内服薬で、カルシウム代謝を改善します。アルファカルシドールは骨密度と椎体・非椎体骨折がB、大腿骨近位部骨折がC、エルデカルシトールは骨密度と椎体骨折がA,非椎体骨折がB、大腿骨近位部骨折はCと評価されています。
副作用として高カルシウム血症が起きることがあり、特にカルシウム製剤と併用する場合は注意が必要です。
選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)
女性にのみ使用される内服薬です。ラロキシフェンとバセドキシフェンの両者ともが骨密度と椎体骨折がA、非椎体骨折がB、大腿骨近位部骨折がCと全く同じ評価になっています。
比較的早期に閉経した女性(60歳未満程度)などで使用されます。副作用として深部静脈血栓症がありますが、稀です。
副甲状腺ホルモン製剤(PTH製剤)
現在使用できる骨粗鬆症治療薬の中で、これだけが骨形成促進作用を有しています。テリパラチドは骨密度、椎体・非椎体骨折でA、大腿骨近位部骨折がCと評価されており、テリパラチド酢酸塩は骨密度と椎体骨折がA、非椎体・大腿骨近位部骨折がCと評価されています。
いずれも注射製剤でテリパラチドが連日、テリパラチド酢酸塩は週1回の注射が必要です。また、投与期間に制限があり、前者は24ヶ月以内、後者は72週間以内に限定されています。
両者とも骨粗鬆症のいわゆる第一選択薬ではなく、上述のビスフォスフォネート製剤やSERMなどの治療でも骨折を生じた方や、骨密度の低下が著しい人への使用が勧められています。
抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)
強力な骨吸収抑制作用をもつ注射薬で、骨密度、椎体・非椎体・大腿骨近位部骨折の全てでA評価です。上述のビスフォスフォネート製剤が使用できない(体をおこしたまま維持できない、胃腸障害があるなど)場合に良い適応になります。
6ヶ月に1回の注射が必要です。副作用として低カルシウム血症などがあります。
その他の薬剤
紙面の都合で割愛しましたが、ガイドラインには他にカルシウム薬、女性ホルモン薬、ビタミンK2薬、カルシトニン薬が骨粗鬆症治療薬として記載されています。
まとめ
骨粗鬆症の薬(後編)
活性型ビタミンD3製剤
選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)
副甲状腺ホルモン製剤(PTH製剤)
抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)
その他の薬剤
骨粗鬆症の薬(前編)
現在たくさんの種類の骨粗鬆症の薬が使用されており、使用方法(内服薬、注射薬)、使用回数(毎日、週1回、月1回など)もさまざまです。
ここでは代表的な 骨粗鬆症 の 薬 としてビスフォスフォネート製剤、活性型ビタミンD3製剤、選択的エストロゲン受容体調整薬、副甲状腺ホルモン製剤、そして抗RANKLモノクローナル抗体の5種類と、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年度版」に記載されたそれぞれの薬剤の有効性をご紹介します。