「 肝硬変により生じた腹水の治療(前編)」では、肝硬変より生じた腹水についてご説明いたしました。後編では、コントロールができない 腹水 に対しての 治療 方法をご紹介いたします。
また、下記する処置ができない場合、肝移植が行われることもあります。
「 肝硬変により生じた腹水の治療(前編)」では、肝硬変より生じた腹水についてご説明いたしました。後編では、コントロールができない 腹水 に対しての 治療 方法をご紹介いたします。
また、下記する処置ができない場合、肝移植が行われることもあります。
肝硬変に合併した 腹水 は、まず塩分や水分を制限し、利尿薬(抗アルドステロン薬が第一選択。ループ利尿薬やバソプレシンV2受容体拮抗薬を併用する場合もあり)で 治療 します。
アルブミン製剤を点滴することもあります。これらで無効な場合に腹水穿刺排液や腹水濾過濃縮再静注法を行います。なおもうまくいかないときには、腹腔-静脈シャント、経頸静脈肝内門脈大循環、肝移植が検討されます。
痔瘻 は肛門の周りに膿みがたまる肛門周囲膿瘍が慢性化して肛門管や肛門周囲の皮膚などに瘻管と呼ばれる膿みのトンネルを形成する病気です。肛門周囲膿瘍は細菌感染がきっかけになりますが、それとは別にCrohn病に合併して痔瘻を生じることがあります。
痔瘻の分類には隅越分類がよく使用され、そのうちで低位筋間痔瘻が最も多いタイプです。痔瘻は原則的に手術をして治療します。
体液が過剰に腹腔内にたまる腹水はさまざまな病気が原因となりますが、大きく漏出性腹水と滲出性腹水に分類されます。両者は外観、蛋白濃度、血液とのアルブミン濃度差などによって区別することができます。
漏出性腹水は肝硬変、低栄養、心不全などの病気、滲出性腹水は悪性腫瘍(癌)や腹膜炎、急性膵炎などの疾患で生じます。しかし圧倒的に多い 腹水 の 原因 疾患は肝硬変と悪性腫瘍です。
帯状疱疹 はどの知覚神経の領域でも起こりますが、 顔 に生じる三叉神経領域の帯状疱疹はさまざまな眼合併症やRamsay Hunt症候群を合併することがあり、注意が必要です。特に鼻背部から鼻尖の皮膚症状はHutchinson徴候と呼ばれ、高率に眼合併症をともなうことが知られています。
顔面の帯状疱疹に対しては入院の上で抗ウイルス薬を点滴で使用します。