糖尿病 の血糖コントロール目標はHbA1cの 数値 で表されます。日本糖尿病学会は具体的なHbA1cの数値として、血糖正常化を目指す際は6.0%未満、合併症予防のための目標として7.0%未満、治療強化が困難な際には8.0%未満を目指すことを提唱しています。
ただし特に高齢者の場合は、糖尿病の罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に目標数値を設定することが重要です。
糖尿病 の血糖コントロール目標はHbA1cの 数値 で表されます。日本糖尿病学会は具体的なHbA1cの数値として、血糖正常化を目指す際は6.0%未満、合併症予防のための目標として7.0%未満、治療強化が困難な際には8.0%未満を目指すことを提唱しています。
ただし特に高齢者の場合は、糖尿病の罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に目標数値を設定することが重要です。
糖尿病 は血糖値が増加する病気ですから、血糖コントロールの状況を知るためには 血液検査 が欠かせません。
ただし病院の先生は血液検査で血糖値や血糖に関連した数値だけをみているわけではなく、患者さんの状態にあわせて腎臓の機能や、中性脂肪、コレステロール、さらにはヘモグロビンといった項目も一緒にチェックしていることが多いのです。
糖尿病 は基本的には 完治 することがありません。一生食事や運動療法、場合によっては薬を続けることが必要です。
ただし良い血糖コントロールを持続させて糖尿病合併症を起こすことなく、健康な人と同じような状態を保つことは十分可能です。糖尿病は“治す”病気ではなく、生涯を通じて“なかよくつきあっていく”病気なのです。
糖尿病性腎症 は糖尿病3大合併症の1つです。初期には自覚症状はありませんが、進行すると腎不全となり、透析療法が必要になります。毎年たくさんの人が腎症のために新しく透析療法開始になっており、社会的にも大きな問題になっています。
さらに腎症が心臓や血管の病気と関連していることもわかってきています。腎症は1から5期まで病期分類されており、数字が大きいほど腎臓の機能が低下していることを表します。
腎症の特効薬はなく、血糖や血圧の適切な管理や塩分制限により発症を予防し、進行を抑制することが治療の目標になります。
糖尿病 の 治療薬 には注射薬と経口薬(飲み薬)があります。注射薬にはインスリンとGLP-1受容体作動薬があります。経口薬はSU(エス・ユー)薬、DPP-4(ディー・ピー・ピー・フォー)阻害薬、ビグアナイド薬、速効型インスリン分泌促進薬、インスリン抵抗性改善薬、SGLT2(エス・ジー・エル・ティー・ツー)阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬の7種類があります。
これらの薬を1剤だけ、あるいは複数の薬を併用して血糖値をコントロールします。